八幡馬

私の故郷 青森県八戸市の八幡馬は、福島県の三春駒、宮城県の木ノ下駒とともに
「日本の三大駒」の一つに数えられる玩具です。

郷土玩具としては最も古いとされ、今から七百年以上前に京方面から
一人の木工師が南部八戸に流れ着き、木工や塗り物を業とする傍ら、
馬の玩具を作っていたことに始まるようです。

江戸時代、南部藩は馬の産地として有名であり、櫛引八幡宮の例大祭の馬市で
売られて行く愛馬の無事を祈って、木彫りの馬を求めるようになったと伝えられます。


青森県から岩手県にかけて、一から九までの「戸」のつく地名があります。
(四戸は現在ありません。姓はあります。)
この地名の起源は諸説ありますが、そのうちの鎌倉説は次のとおりです。

“ 源頼朝が牧馬政策として糖部(ぬかのぶ)郡を置き多くの御家人を地頭に任命した。
その一人南部氏は、領内馬産地政策として糖部郡を九つの部(戸)に分け、
一部(戸)ごとに七ヶ村と一牧場を置き、東西南北四つの門に属させた。”